【CTO就任インタビュー】「日本の安全」を、技術と教育で守り抜く。新CTOが感じる、NFLabs.の強みと面白さ

INTRODUCTION

小室 裕一(こむろ ゆういち) 2001年よりセキュリティソフトウェア製品の開発・保守・企画に従事し、開発と販売、国内と海外などの異なる立場から様々な業務を経験。2019年、株式会社FFRI(現:株式会社FFRIセキュリティ)に入社。高度なセキュリティ解析や調査研究等のビジネスに従事。2025年7月、株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ 最高技術責任者(CTO)に就任。

サイバー攻撃が巧妙化し経済安全保障の重要性が叫ばれる今、株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ(以下、NFLabs.)は、実践型サイバーセキュリティ学習システム『Purple Flair』のリリースを機に、新たなフェーズを迎えました。

この重要な転換期において、前任のCTOから技術リーダーのバトンを引き継いだのが、2025年7月に新CTO(最高技術責任者)に就任した小室裕一氏です。2001年からソフトウェア製品の開発・企画・販売支援など幅広い領域に携わり、前職ではナショナルセキュリティ・サービス分野の最前線に従事してきました。

NFLabs.のこれまでの歩みを大切に受け継ぎつつ、次なる挑戦へと踏み出す小室さん。新CTOの視点から見た組織の現在地と、これからの展望を伺いました。

「守る技術」をビジネスとして成立させる。新CTOのミッションと“攻めの情シス”

——まずは、小室さんのこれまでのキャリアと、NFLabs.のCTOに就任された経緯を教えてください。

私は2001年から約25年にわたり、ソフトウェアとサイバーセキュリティに関わる領域に身を置いてきました。最初はソフトウェア製品の開発者からスタートし、自社製品のセキュリティ強化の取り組みなども経験しました。その後は営業支援や企画にも携わり、海外駐在も経験しました。「作る側」と「売る側」、という双方の論理や視点を肌で感じてきたのが、私のキャリアの特徴かもしれません。

前職では、ナショナルセキュリティ・サービス分野において現場のセキュリティエンジニアとマネージャーの立場を経験し、マルウェア解析やサイバーセキュリティにかかる調査研究などに取り組んでいました。

そこでの経験も非常に充実していましたが、NFLabs.への参画を決めたのは、ここが「プロダクト開発」と「教育ビジネス」の両軸を持っている点に強く惹かれたからです。この二つが融合している環境なら、私がこれまでのキャリアで培ってきた技術と経験が活かせると確信し、CTO就任を決断しました。

——CTOとして、現在はどのような役割を担われているのでしょうか?

技術的な舵取りはもちろんですが、組織全体を俯瞰して見ることを重視しています。特に私が管掌する「研究開発部」は、製品開発や研究を行うだけでなく、社内の情報システム部門(情シス)としての機能も兼ねています。

一般的に情シスというと「守り」や「管理」のイメージが強いですが、NFLabs.の情シスは言うならば「攻めのIT部門」。私は、その組織文化を継承・発展させたいと考えています。

例えば、生成AIなどの新しい技術を、まずは自分たちが率先して使い倒し、その結果を示して他の社員が一歩を踏み出す後押しをする。小さな組織ならではのスピード感を活かし、技術の力で組織のパワーを最大化することが、私のミッションの一つです。

また、対外的なミッションとしては、実践型サイバーセキュリティ学習システム『Purple Flair』の開発や、生成AIのサイバーセキュリティ分野への応用・SIMアプレットのセキュリティ強化にかかる研究など、多岐にわたるテーマを牽引しています。少数精鋭ながら、大企業の課題解決にも貢献できるだけの技術力を示していきたいですね。

「教育×開発」が生む好循環。現場の声が届くからこそ得られる技術の“手触り感”

——NFLabs.の研究開発部ならではの強みや、面白さはどこにありますか?

特に実践型サイバーセキュリティ学習システム『Purple Flair』の開発において顕著ですが、最大の強みは、社内に「開発」と「教育」という一気通貫したサイクルがあることです。

一般的な製品開発では、ユーザーの声が開発者に届くまでにどうしても距離があります。しかしNFLabs.の場合、自社の教育部門が『Purple Flair』の最大のユーザーです。日々行われている実際の研修の場で、講師や受講生が何に困り、どこでつまずいているのか。開発部門と教育部門が密接に連携しているため、そうした現場のリアルな課題がダイレクトにフィードバックされます。

この環境があるからこそ、受講生一人ひとりに最適な学習を提供する「アダプティブ・ラーニング」の実践的な研究・実装が可能になります。現場の課題から製品改善へと繋げるサイクルが高速で回っているのです。この「技術の手触り感」は、エンジニアにとって非常に面白い環境だと思います。

——現在、特に注力している技術的なチャレンジはありますか?

「生成AI」とセキュリティの融合には特に力を入れています。業務効率化という文脈だけでなく、攻撃者側もAIを使ってくる時代において、いかに防御や演習シナリオにAIを組み込んでいくか。これは正解のない問いですが、だからこそ挑みがいのある最先端のテーマです。

私たちは売上至上主義で製品を作っているわけではありません。当社社長の小山が述べているとおり「人材育成を通じて、日本ひいては世界の技術力を底上げする。そうして、デジタル社会の安心・安全と持続的な成長を支援する」という明確なゴールがあり、技術開発のベクトルもそこに向いています。エンジニアが迷いなく「社会に役立つもの」を作ることに没頭できる点は、この会社の大きな魅力だと感じています。

技術オタクであり、外交的。「教える」文化が育む、しなやかなエンジニア集団

——就任して約半年、NFLabs.の雰囲気やカルチャーについてどう感じていますか?

良い意味でギャップがあったのは、エンジニアたちが非常に「外交的」だということです。技術職というと内向的なイメージを持たれがちですが、NFLabs.のメンバーは「講師」としての顔も持っているためか、コミュニケーション能力が高い人が多いのです。

根底には「技術が好き」という想いがあり、さらにそれを「人に教えたい、還元したい」というマインドが共通しています。また、基本はリモートワークですが、バーチャルオフィスの活用やオンサイトイベントなど、雑談や技術相談が活発に行われる企業風土があります。

——エンジニアの成長環境についてはいかがでしょうか?

成長意欲のある人には、非常に恵まれた環境だと思います。書籍購入の補助はもちろんですが、特筆すべきは、業務に必要と判断されれば、社外の高度なセキュリティ研修を会社負担で受けられる点です。また、資格取得や成果に対する社内表彰制度も充実しており、会社として「頑張る人を応援する」姿勢が明確です。

また、インプットだけでなくアウトプットを重視する文化も根付いています。ブログ執筆やカンファレンスへの登壇なども推奨されており、「講師」として人前に立つ経験も含め、アウトプットの機会が非常に多いため、大きく成長できる環境だと感じます。

セキュリティは社会の「医療」。技術への愛と、誰かを守る使命感を持つ人へ

——最後に、NFLabs.に興味を持っている方へメッセージをお願いします。

私は、サイバーセキュリティを社会における「医療」のようなものだと考えています。病気が完全になくならないように、残念ながら現時点ではサイバー攻撃が無い世界とはいえません。だからこそ、社会の健康を守る「医師」のような存在として、高い倫理観と技術力を持ったプロフェッショナルが必要なのです。

求める人物像は、何よりも「技術が好き」であること。そして、得た知識を自分だけで留めず、「人を育てたい」「他者の成長を喜びたい」と思える人です。技術と教育の好循環を楽しめる方なら、きっとNFLabs.で活躍できるはずです。

現在の組織は20代〜30代前半が中心と非常に若く、正直なところシニア層やマネジメント層はまだ手薄です。だからこそ、これから入社する方には、技術を突き詰めるだけでなく、組織を牽引し、次世代のエンジニアを育てるリーダーとしての活躍も期待しています。

「デジタル社会の安心・安全と持続的な成長」という大きな意義のために、あなたの技術を使ってほしい。技術で社会に貢献し、仲間と共に成長したいと願うエンジニアにとって、ここは最高のフィールドです。ぜひ、一緒に挑戦しましょう。

この世界を守る次の挑戦者になろう

募集要項/エントリー