制度は、現場の社員がつくる。ボトムアップ文化が社員のポテンシャルを最大限に引き出す

INTRODUCTION

栗原 樹(くりはら・たつき)大学院でコンピューターサイエンスを専攻。2022年4月にNTTコミュニケーションズ株式会社(現在NTTドコモビジネス株式会社)へ入社し、株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ(以下、NFLabs.)が提供する研修を受講。2023年3月よりNFLabs.の研究開発部へ出向し、実践型サイバーセキュリティ学習システム(Purple Flair)開発プロジェクトのシステム開発チームに所属。開発、スクラムマスター、運用を担当する。

NTTグループがもつ最先端技術に惹かれキャリアをスタートさせ、現在はNFLabs.で活躍する栗原さん。

入社後の研修をきっかけにセキュリティの世界へ足を踏み入れ、開発者として経験を積んだ後、スクラムマスター、そして運用担当へとキャリアを進め、現在は、開発プロジェクトを牽引する立場に。

このインタビューでは、栗原さんがNFLabs.で歩んできたキャリア、成長を支える会社の制度、そして今後の目標についてお聞きしました。

高い技術力と社会的な影響力にひかれ、NTTグループへ

—まずは、栗原さんのキャリアの原点について教えてください。

専攻はコンピューターサイエンスで、OSの仕組みやアルゴリズム、データ構造など、コンピューターがどうして動いているのか、といった根本的な理論を学んでいました。研究室ではもう少し発展させて、IoT化の進展を背景に需要が高まっていたICチップに着目し、そこに悪意のある不正な回路が混入していないか機械学習で検知するという研究を行っていました。

就職活動では、こうした大学で学んだ情報通信技術を活かして「世の中を便利にしたい」という思いが軸にありました。その中でNTTグループに着目したのは、保有する特許数が他社と比べて圧倒的に多く、高い技術力を感じたため。また、自社で回線を持っており、ネットワークからクラウド、アプリケーションまで一貫してサービスを提供できることから、社会に与える影響力も大きいだろうと考えました。その技術力の高さと影響力の大きさから、NTTコミュニケーションズ(現在NTTドコモビジネス)への入社を決めました。

—そこから、なぜセキュリティの道を志すことになったのですか?

実は、入社するまでセキュリティ分野に強い興味があったわけではありませんでした。大きな転機となったのが、入社直後に受けたNFLabs.提供の研修です。そこで初めてセキュリティを体系的に学んだのですが、その面白さにすっかり惹き込まれてしまいました。

セキュリティは単一の技術で成り立つのではなく、大学で学んだ様々な情報技術がパズルのように複雑に組み合わさっている。その奥深さにまず面白さを感じました。不謹慎だと思いますが、業務のなかで脆弱性を発見できた時の達成感が大きく、単純に強く惹かれたんです。

また、研修を通じてNFLabs.の社員の方々と話す機会も多かったのですが、皆さんが技術に対して非常に高い関心と学習意欲を持っていること、そして会社がスキルアップのための投資を惜しまない文化であることがわかりました。業務時間内に勉強会が開催されるなど、成長を後押ししてくれる具体的な制度も魅力的で、「ここで技術を磨きたい」と強く思い、配属を希望しました。

役割が変わる中で得た多角的な視点。開発、スクラムマスター、そして運用へ

—NFLabs.配属後は、どのようにキャリアを歩んできたのですか?

配属当初から一貫して、実践型サイバーセキュリティ学習システム(Purple Flair)のプロジェクトに携わっています。最初は開発者として、機能開発を担当しました。自分の書いたコードで、試行錯誤の末に機能が動いた時の楽しさは、今でも私の原動力です。

その後、開発チームを円滑に導くスクラムマスターへと役割を広げました。日々の会議でファシリテーションを行ったり、関係者との調整役を担ったりと、チームの成果を最大化することに貢献してきました。

現在は運用チームの一員としても業務を行っています。お客様からいただいたフィードバックを開発チームに繋いでサービスを改善するなど、以前より広い視野でプロダクトに関われるようになりました。自分たちが作ったものがお客様向けの教育プロジェクトや学生イベントで実際に使われ、「これが欲しかった」という良い反応をいただけた時は、開発者としてだけでなく、プロジェクトの一員として大きなやりがいを感じますね。

—栗原さんが思う、NFLabs.の特徴的な文化や制度があれば教えてください。

自社社員の育成に対する思いが非常に強い会社だと感じます。以前、私が開発で技術的な壁にぶつかってしまった時、先輩が丸一日付きっきりでペアプログラミングをしてくれたことがありました。正直、先輩が巻き取って一人で対応した方が圧倒的に早かったはずです。それでも私の成長のために時間を割いてくれた。このように、個人の成長をチーム全体で支える文化がNFLabs.には根付いています。

面白いのは、このペアプロ文化も、現場の「チーム全体の技術力を高めたい」という要望から社員が自発的に始めたものだということです。トップダウンではなく、ボトムアップで組織を改善していく、非常に自律的な組織だと感じていますね。

制度面では、スキルアップ支援が手厚いです。業務に必要だと判断されれば、数十万円するような研修費用や、1万円近くする高価な技術書も会社が全額負担してくれます。費用を気にすることなく、学びたいことに集中できる環境はエンジニアにとって本当に貴重だと思います。

NFLabs.で「唯一無二のエンジニア」に成長していきたい

—今後、どのようなエンジニア像を目指していますか?

将来的には「開発」「セキュリティ」「AI」という三つの専門性を掛け合わせることで、代替の効かない唯一無二のエンジニアになるのが目標です。

そのために、まずは今のチームで開発者としてのスキルを徹底的に磨き、先輩方の技術力や考え方を吸収して、自らアーキテクチャの提案までできるレベルに成長したいです。

その上で、これまで培った開発経験を活かし、ペネトレーションテストや脆弱性診断といった、より専門的なセキュリティエンジニアとしての業務にも学び、挑戦していきたいと考えています。

—最後に、NFLabs.への就職・転職を考える方に向けてメッセージをお願いします。

NFLabs.は、手を挙げれば未経験でも挑戦させてもらえる環境です。自分を高めたい、成長したいと考えている方にとって、最高の場所だと思います。

セキュリティに強い方はさらにそのスキルを高めていけますし、今はまだ専門性がないと感じている方でも、これから伸ばしていけるはずです。ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。


この世界を守る次の挑戦者になろう

募集要項/エントリー