日本のセキュリティを強くするため、社内外での活動に邁進する。NFLabs.だからできる挑戦とは

INTRODUCTION

2016年、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に入社し、NTT Com-SIRTにて社内のセキュリティインシデント調査・対応業務に従事。2019年から株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズに出向し、現在はセキュリティ教育プラットフォーム開発業務、ペネトレーションテスト業務に従事している。 主な著書に「セキュリティコンテストチャレンジブック」(マイナビ出版)、主な監訳書に「サイバーセキュリティレッドチーム実践ガイド」(マイナビ出版)がある。

日本のセキュリティを強くしたい。その思いを胸に、社内外で多彩な活動に取り組むエンジニアがエヌ・エフ・ラボラトリーズ(以下、NFLabs.)にいます。


エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(以下、NTT Com)で培った知見を糧に、NFLabs.でさらに挑戦を続ける保要 隆明さん。セキュリティ教育プラットフォームの開発やペネトレーションテストなどの実務に奮闘しながら、社外のセキュリティイベント運営にも携わり、“日本のセキュリティを一歩先に進める”ために力を注いでいます。そんな保要さんが、これまでどう歩み、いまNFLabs.という環境で何を感じているのか、お話を伺いました。












祖父の家で芽生えた興味。セキュリティの道を選んだ理由

—PCやインターネットへの興味をもったきっかけを教えてください。

小学生の頃、祖父の家にあったPCで初めてインターネットに触れたことがきっかけです。当時は自宅にPCがなく、祖父の家で簡単な検索をしたり操作したりするだけでとても楽しかったんですよね。もっと知りたい、試したいと夢中になった体験が興味をもつきっかけとなりました。


—保要さんは大学や大学院で情報工学を専攻されていますが、なぜその領域を選んだのでしょうか?

PCへの興味はずっと続いて、いつの間にか趣味になっていました。高校生のころにぼんやりと「将来どんな仕事をしようかな」と考えたとき、PCスキルを活かせるものがいいなと思い、情報分野を学べる理工学部の大学に決めたんです。

入学当初はプログラミングに興味がありましたが、授業を通じてネットワークやデータ通信の仕組みに魅力を感じるように。それらを安全に運用する土台には、セキュリティが不可欠だと実感し、より深く学びたいと考えるようになりました。さらに、大学4年生で参加したIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)主催の『セキュリティキャンプ』で刺激を受け、専門知識を深めるため大学院に進学しました。












ネットワーク×セキュリティの領域を極めるために、NTT Communicationsへ

—就職活動で重視していたポイント、そして最終的にNTT Comを選んだ決め手について教えてください。

大学院ではセキュリティ分野の研究に取り組み、勉強会への参加や自らが登壇する機会にも恵まれました。当時は公的機関や企業へのサイバー攻撃が社会問題となり、セキュリティの重要性を痛感する機会が多く……そのような社会課題への意識もあり、自分の専門領域であるネットワーク分野とセキュリティを掛け合わせ、より広い視野でスキルを磨き、世の中に貢献できる仕事がしたいと考えるようになりました。

NTT Comは、情報セキュリティ人材の育成や、国内外の大会に挑戦するTeam Enuの活動など、セキュリティ分野に力を入れている企業です。「ここなら自分が望むセキュリティ領域に本気で取り組める」と感じ、入社を決意しました。


—NTT Comでは、どのような業務を担当していましたか?

入社後は情報セキュリティ部(NTT Com-SIRT)に配属され、社内インシデントの対応や調査業務を担当しました。主な業務としては、発生したインシデントに対して、ログを調査して原因を特定し、再発防止策を提案するといったものでしたね。大企業ならではの厳格なルールや手続きを学べたのは貴重な経験だったと思います。


NFLabs.で見つけた成長の手応え。不安を超えた挑戦

—NFLabs.への出向が決まった経緯と、その背景について教えてください。

NTT Comで3年ほど勤務したのち、立ち上げ期のNFLabs.へ出向しました。新たな人員が必要だったことに加え、これまでの実績やスキルを評価いただいた結果だと感じています。

環境の変化に対する不安はありましたが、「何も決まっていない立ち上げ期の会社だからこそ、自分のやりたいことを提案できる」と前向きに捉え、飛び込みました。


—出向当初の不安は解消されましたか?

そうですね。「自分に何ができるのか」を模索しながら積極的に提案し、形にしていったことで、不安が自信に変わってきたと思います。とくに自信につながったのは、研修の企画とブラッシュアップです。

研修内容を設計する際、座学だけではスキルが身につきにくいと考え、攻撃を想定して実践的に対策する「ハードニング」を研修に導入。これらは人気のコンテンツで、社外の勉強会にもつながっています。加えて、研修では手を動かした方が絶対に身につきますので、企業が一般的に構築するような環境を自社内に構築して触ってもらえるようにしていきました。こうした成果と経験が、不安を自然と解消してくれました。













—現在の業務内容を教えてください。

入社当初は研修講師や研修環境の構築が主でしたが、現在はペネトレーションテストやセキュリティ教育プラットフォームの開発など、幅広く取り組んでいます。

ペネトレーションテストでは、前例のない案件にも挑戦できていますね。情報を集めながらステークホルダーと密に連携し、実際に脆弱性が見つかったときは達成感もありますし、お客様のためにもなるのでやりがいを感じます。


—新しい案件に挑む際、どのような姿勢や考え方を大切にしていますか?

学生時代から抱いてきた「日本のセキュリティを強くしたい」という思いが、いまも自分の原動力となっています。成長のためにはコンフォートゾーンを抜け出し、未知の領域に挑む覚悟も必要です。NFLabs.としてもその考えを重視していると感じていますし、ただ学ぶだけでなく実践を通じてスキルを磨いていける体制が整っていると思います。


社外での挑戦を支える、NFLabs.のサポート体制

—個人で取り組んでいる活動についても教えてください。

社外のセキュリティコンテストや勉強会、カンファレンスの運営に携わっています。例えば、マルウェア対策に関する人材育成と新たな技術・ツールの発掘を目的とした実践的なセキュリティコンテストMWS Cup』などです。活動のきっかけは、NFLabs.のCTO・松木からの声掛けでした。ログ分析などの問題作成から関わりはじめ、昨年は委員長としてコンテストの方針決定なども担当しました。セキュリティのおもしろさを知ってもらいたい、セキュリティが好きな仲間を増やしたいという思いから取り組んでいますね。


—外部での活動に対して、会社からのサポートはありますか?

十分な支援を受けています。たとえば、自社で開発しているセキュリティ教育プラットフォームを、外部の勉強会で活用させてもらっているほか、社外活動に伴う交通費などもサポートしてもらっています。会社にとってプラスになると判断された活動であれば、業務内の対応が許可してもらえたりと、社員の活動を支援する組織体制が心強いと感じています。


NTTグループの働きやすさとベンチャーの刺激、どちらも得られる環境












—NFLabs.で感じる働きやすさや、社内の雰囲気について教えてください。

リモートワークを中心に、柔軟な働き方ができる環境が整っています。社内コミュニケーションはビジネス向けチャットツールで行われており、情報共有や相談もスムーズ。有給休暇も取得しやすく、スキルアップを支援する制度も充実しています。

特徴的なのは、新卒入社時に1年間かけて実施される研修です。長期間にわたって実践的に技術を学べるのは他社では見かけないユニークな制度だと思います。

また、NTTグループの堅実さとベンチャー企業の柔軟さが共存するカルチャーも魅力です。新しいテクノロジーの導入や効率的な仕組みづくりにも積極的で、規模が大きすぎないからこそ、挑戦したいことがあればしっかり耳を傾けてくれるオープンな雰囲気があります。


—社員にはどのような人が多いと感じていますか?

若手社員が多く、自ら手を動かして学びたい意欲的な人が集まっています。そのため、開発業務は外部委託せず、基本的に社内で対応していますね。

『OSCP』など難易度の高い認定資格に挑戦・合格する社員が多いのも特徴でしょう。公私の垣根を超えてセキュリティやソフトウェアに熱中し、好きなことを徹底的に追求する人が多く、興味や関心にまっすぐ向き合いながらスキルを磨いています。


—最後に、NFLabs.への入社を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

私は、日本全体のセキュリティレベルを少しでも引き上げていきたいと考えています。高いスキルをもつセキュリティエンジニアが増えれば、社会はより安全になる。そのために、社内外の活動を通して、セキュリティの楽しさや重要性を伝えていけたらと思っています。

NFLabs.はスキルアップ支援の仕組みが充実しており、さまざまな案件にも挑戦できます。セキュリティエンジニアとしてスキルを高めたい人にとって、きっと最適な環境なはず。「主体的に挑戦し、成長したい」「セキュリティの面白さを広めたい」「世の中をセキュアにしたい」という人にとっては働きがいのある会社だと思うので、興味のある方はぜひお話しましょう。

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